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何かと話題の大分に行ってきました。
大分と言えば、温泉・かぼす・しいたけ・鰺や鯖が有名ですが、
もうひとつ忘れてはならないのが「
とり天」。

鶏の唐揚げと決定的に異なる点は
・衣が違う(ふつうの天ぷら粉を使う)
・ポン酢をつけて食す
の2点です。

とり天を出す店は他に数あれど、個人的にbestだと思うのはここ。




知る人ぞ知る、キッチンいこい。
(今はかなりメジャーになってしまったけれど)
古き良き時代のファミリー食堂的な雰囲気もまた良い感じです。

場所は
このあたり
表通りに面してないので、ちょっと見つけづらいかも知れません。


とり天をがっつり食べたい人は、メニューの「とり天」を頼むと良いでしょう。
ライスも付いて630円なり。
とり天南蛮も評価が高いようですが、個人的にはシンプルなとり天が
一番の好みです。いや南蛮やネギもおいしいけど。

ある程度とり天を満喫したら、ハンバーグも食べてみると良いかも。
いい意味で「洋食屋さんのハンバーグ」を王道で行く味です。
自家製デミソースと柔らかいお肉の相性もいいかんじ。




写真は「いこいランチ」。ハンバーグの右上の物体がとり天です。
右下に見えるポン酢系のたれを付けて食べるとGOOD。
あとは隠れた良メニュー、チョコパフェもおすすめ。
※密度があるので見た目に騙されないように。


ちゃんと揚げているので、メニューの提供時間はちょっと長めです。
余裕がある人はお昼をすこし外して行くと良いかもしれません。
15時~17時は準備中なので念のため。
火曜日は定休日なので、もうひとつ念のため。

注文する前に、入り口近くのテレビの下を見ておくと幸せになれるかも。
本日のサービスメニュー(3種類)が載ってます。
お値段割引だけでなく、「ハンバーグととり天」なんて裏メニューが
出てることもあるので、ここは要チェックなポイント。


★★★


おまけ。ひさしぶりに見た高い空。
おいしいものを食べて、夏の河川敷を
のんびり散歩するのも
なかなか悪くないものです。


PR
トップページが無くて、いきなりblogというのもアレなので
簡単なものを作ってみました。

something blue
http://malloc.at-ninja.jp/

2時間かけて、なんとなく形にはなってきたから
さて中に入れるコンテンツをどうするか考えよう・・・
(順番が逆だ、というツッコミはナシ)
原油高に連鎖したインフレでオサイフに厳しい日が続きますが
こんなニュースを見ると、ある程度のインフレ進行は
世の中にとっていいことも多いのかなと思ってしまいます。

飲料・食品各社、容器包装材を軽く薄く 原材料高で使用量削減
(NIKKEI NET, 2008/7/18)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080718AT1D2408618072008.html

エコな運転でCO2削減を 燃費15%改善との試算も
(東京新聞, 2008/7/18)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008071801000745.html

尻に火が付かない限り、自分の身に災難が降りかかってこない限り、
環境保護なんてシラネって風潮もどうかと思いますが。



地球環境のためにガマンする、といえば、こういう試算も。

ビーフは温暖化の始まり、でも一体どうすれば
(日経Automotive Technology, 2008/2/1)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080201/146793/

牛の飼料にトウモロコシを使わなければ1.3億トンのCO2を減らせるとのこと。
牛肉の生産量/質は低下するけれど、そのぶんトウモロコシを食べて
我慢してもらう。

すごくアバウトな計算で
ツッコミどころはいろいろあるけれど、
実はそんなことは問題ではなく

地球温暖化対策に決め手はないという。
逆に言うと、思いつくものは全部やってみるしかない。
やることリストのどこかに「牛を食わない」を入れて
おいていただきたいものである。

そう、やれることは全部やるしかない。
それだけの覚悟がいるということ。

「環境保護おおいに結構。
ただし自分に関係ないところでやってね。」


そんな逃げ道などもう無いということを、もっと多くの人に
自覚してもらいたいものです。
大分県の教育界が揺れているようです。

教育への信頼を裏切った 教員採用汚職
(西日本新聞, 2008/6/22)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/30025



大分市内の某中学校で臨時教員をしていた知人が

「不思議な人の巣窟」
「知識以前に、人格的に教師になってはいけない人間がいる」

などと、会うたびに愚痴を言っていたことを思い出しました。
その知人は結局、教員採用をあきらめてベンチャーの
ソフトウェア会社に就職しましたが。

※臨時教員をめぐる問題はまたいろいろとあるのですが、
かなり重い話なので今回は割愛します。



この手の事件は、裏口採用された人間だけではなく
それによってスキルを持ちながら採用されなかった人間、
正当な評価で採用されたにもかかわらず嫌疑をかけられた人間、
また、スキルのない人間に教えられることで十分な教育を
受けられなかった子供たちの人生までもを大きく狂わせます。

贈収賄事件に関わった人間をただ処分するだけでなく
関係者一人一人が、行き過ぎた身内主義は無かったか、
「慣習」の名の下に不正を不正だと言えない雰囲気が
あったのではないか、を再検討するのはもちろん必要です。

ただ本来ならば、こういった事は個々人のモラルと
モチベーションに任せるのではなく、重要な決定は必ず
第3者機関がチェックするようなシステムになっていなければ
ならないはず。
人間の善意にただ期待するだけではなく、「システムとして」
不正をさせない、そもそも不正ができない、そういった仕組みを
作っていくことが大切ではないでしょうか。
うまく働く仕組みは一朝一夕にできるものではありませんが、
だからといって簡単に諦めてしまってよいものでもありません。
以前取り上げた居酒屋タクシーの記事
これにからんで、愛知県の教職員の給与輸送にタクシーを
使っている件が問題となっているようです。

愛知の県立学校、タクシーで給与輸送 年、数百万円使用
(中日新聞, 2008/7/8)

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008070890064822.html

記事の内容自体は特に見るべき物はないのですが、
典型的な「文章のマジック」の例として興味深かったので
少し分析してみます。
ポイント(というほどのものではないけど)は2つ。


■ポイント1
数値を大きく(小さく)見せるテクニック

輸送費用は2007年度、県立学校で使った
タクシー代1100万円の半分程度を占め、
県庁全体の7000万円余の1割近くに上った。

ここで実際の額を出さないのがポイント。
記事の他の部分を見ても、実際の額はどこにも書いていません。
(タイトルにすら書いていない)

「○○の半分程度」○の1割近く」
いかにも
二重価格っぽいやり方です。
「大根100円!」
という代わりに
「大根190円のところを半額近くでご奉仕!」
と書くようなもの。
(安く見せるか、高く見せるか、の違いはありますが)
普通の店でこんなことをやりすぎると、景品表示法違反で
公取委におしおきされます。


■ポイント2
権威の意見を都合良く取り入れるテクニック


記事の最後の締め。

◆ばからしいコスト
■三重大の児玉克哉教授(社会学)の話
タクシー代だけでなく、銀行まで往復する
人件費や手間を考えると、ばからしいコストが
かかっているとしか言いようがない。

経済学や銀行関係者ではなく、なぜ社会学の教授に
話を聞くのかが謎。
しかも大学教授に現金輸送のコストなどの実務的な
経費の意見を聞いてもどうしようもない。

むろん、この児玉教授の意見自体がどうしようもない、
というのではありません。
「現金輸送にタクシーを使って600万円かかっている
そうですが、どう思いますか?」
とだけ聞かれれば、ほとんどは「ばからしいコスト」と
答えるでしょう。

だいたい、記事の正当性を強調するだけのために
権威を利用しようという魂胆がなさけない。
大学教授のお墨付きを貰わなければ自分の意見も書けないのか。



まあ、文章について重箱の隅をつつくのはこれくらいにして
冷静にコストを算出してみましょう。

まず、現金支給を受けている教職員の人数は344人。
平均年収を746万円とすると(2005年調査)、この総額は
344*746万円=25億6624万円。
この金額を輸送するコストが600万円だったとして・・・
その比率はわずか0.23%。
このコストのいったい何が問題となるのか。
全くの謎です。

他県では銀行に運搬を依頼か、自家用車で運搬していると
記事にありますが、銀行に依頼したところで運搬コストが
銀行側に移るだけで、問題の解決にはなりません。
むしろ銀行が現金を運搬する場合は、過大な「信用」も
運ばなくてはならないので、結果とんでもないコスト増に
なってしまう。

給与の運搬は、その給与が銀行口座に振り込まれないため
銀行にとっては全くメリットがありません。
当然、運搬に当たっては相応の対価が必要となります。
銀行もボランティアで運営しているのではないのだから、
無料で運んでくれ、なんて要求がそうそう通るとは思えませんし
対価なしで無料で運ぶこと自体が不当な便宜と見なされる
可能性も十分考えられます。
というか不当な便宜でしょう、確実に。
(居酒屋タクシーが無料でビールを提供するのと同じ)

それでは学校の経理担当者が自家用車/公用車で運搬・・・
ってそっちのほうが大問題でしょう、常識的に考えて。
多額の現金を、しかも他人のソレを運搬するという行為は、
当然のことながら大きなリスクを負う行為なのです。
むしろ普通の民間会社なら、警備会社にきちんと依頼して
運搬してもらうレベルの話。
タクシーで運搬するなんてリスク管理が甘い、と非難する
ならともかく、自家用車で運べとかありえない話。

自分の給与が経理のおばちゃんの軽乗用車で運ばれてくる、
なんてシチュエーションが許容できるのなら、それはそれで
すごい胆力だとは思いますが。
「事故って車ごと燃えちゃったので、今月分の給料は
子ども銀行券で勘弁してね。わはは」
なんて言われて笑ってスルーできる自信はありません、私には。


あるいは本気で0.23%のコストの削減を考えるのならば、
「給与をタクシーで運んでいるのは愛知県だけ」などと
タクシー利用を叩くのではなく、

地方公務員法で給与は「通貨で直接、職員に
支給」とされており、振り込みに変更するには
本人の申告が必要。

というしくみを変えて、一律振り込みにすることはできないか、
その際のデメリットは何か、実現に際する障害は何か、を
法改正も見据えて冷静に分析すべきでしょう。

「世間が公務員のタクシー利用を叩く雰囲気だから
ついでに便乗して叩いておけ」
程度のノリで、世界に発信される記事を書かないでほしいものです。
年金運用損、過去最悪の5.8兆円 昨年度世界的株安で
(asahi.com, 2008/7/4)

http://www.asahi.com/business/update/0703/TKY200807030497.html

 厚生年金と国民年金の積立金の07年度の
運用損が過去最悪の5.8兆円だったことが
3日、明らかになった。運用利回りはマイナス
6.4%で過去2番目の低さ。米国の低所得者
向け(サブプライム)住宅ローン問題に端を
発する世界的株安が、公的年金の財政にまで
波及した。

年金の投資は長期運用が基本なので、デイトレーディングのように
短期変動に乗って一気に稼ぐ(あるいは一気に損する)投資とは
性格が違います。
相場が下落して底付近にあるときに買いを入れるのは当然のことで、
その段階で、短期的に多少の評価損が発生しても何ら問題ないかと
思うのですが・・・
むしろ短期的な利益を狙って先物などに多額の投資を行うような
ファンドには、さすがに年金を委託する勇気は起きません。

現に、資産の長期運用が可能なSWF(政府系ファンド)などは
サブプライム問題で短期的に大きく目減りした欧米金融関連の資産に
積極的な買いを入れています。
他のSWFと比較して日本の年金運用は実績が低いという批判は
当然あるでしょうが、オイルマネーを元手にした豊富な資金・
運用ノウハウを持つ中東系ファンドと比較するのは酷というもの。
そもそも、短期の運用損を一度出しただけで叩かれるような状況では
ローリスク・ローリターンの分野にしか投資できず、高い実績など
望むべくもありません。

まあ、ハイリターンが得たければ、個人でそっち系の投資を
行えばいいだけの話。もちろん結果も自己責任で。

画像と記事とは一切関係ありません。たぶん。

ぶっちゃけ、年金の運用実績なんて物価上昇率を上回っていれば
それで十分かと思います。むしろ日本国内の産業に投資することで
経済発展を促進させることのほうが、ファンドの意義としては
大きいでしょう。

経済関連の記事を書く専門家を相手に、自分のような素人が
このようなことを言うまでもないはずなのですが。
やはり結局は、この結論に結びつけたいのかと邪推したくなります。

将来の年金の給付水準低下につながる可能性もある。

ある仮定による結論をあらかじめ用意して、それに合致しそうな
事象だけを集め、あたかも結論が正当な物であると主張するのは
あまり品のいい方法ではありません。
科学や工学の分野では査読でダメ出しされるレベルです。
森永のメロン牛乳プリン。
多くは語りません。ささやかなしあわせ。






こういう些細なうれしいことを世界中の人が受け取ることができれば
世の中の争いの7%くらいは無くなるのかもしれません。
仙台市立病院採血器具使い回し 市長「非常に遺憾」 (Kahoku Shimpo, 2008/6/11)
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/06/20080611t11038.htm

採血器具使い回し、健康イベントで4千人に 福岡市 (朝日新聞, 2008/6/16)
http://www.asahi.com/national/update/0616/SEB200806160003.html


採血器具の使いまわしネタがブームのようです。
チャンス到来、view数の稼ぎ時とばかりに、いかにもなタイトルで
不安をあおる記事が次々と出ているようですが・・・



採血針とホルダー、真空採血管。真ん中が問題の「ホルダー」。
(Image: 医療安全推進ネットワーク)


「採血器具」とひとくくりにすることで、あたかもさまざまな医療機関で
採血針を使いまわしていたかのような記事ばかりを見かけますが、
の使いまわしと、真空採血管のホルダーの使いまわしは
分けて考えないといけません。
針の使いまわしは当然、重大な倫理違反です。)

きちんと滅菌消毒したホルダーは感染経路にはなり得ません。
これが汚染の原因となるなら、採血時に腕をしばるバンド(駆血帯)や
ひじをのせる台など、採血を行う場所のすべてを使い捨てにしないと
いけなくなります。
危険があるとすれば、ホルダーを滅菌する際に、作業者がミスで
付着血液により感染してしまう可能性ですが、これは医療機関側の
リスクであり患者側のリスクではありません。

むしろ、
針は使用の都度交換したが、皮膚が接するキャップ部分は
消毒し再使用した。使い回しした患者は100―150人と
みられる。
このような記事を書くことで
「消毒しても問題なほど、患者との間接皮膚接触は危険なのか」
と勘違いした人が、肝炎患者やエイズ患者などに対して
差別的な言動を行う可能性のほうが危険かと。





採血方法に関するゴタゴタの裏事情は↓に詳しくまとめられています。

採血方法を巡る医療現場の混乱に終止符か!?
標準採血法のガイドライン公表と真空採血管の騒動の行方
(医療安全推進者ネットワーク)
http://www.medsafe.net/contents/recent/52jccls.html


そもそもの発端は、内部を滅菌処理していない一部の真空採血管を
使用した場合に、採血した血液が逆流して、汚染された血液が
体内に入ってしまう、という可能性が指摘されたことでした。
この問題に対し、厚生労働省が逆流を防ぐための通知を出します。

真空採血管の使用に関する厚生労働省通知文
(平成15年11月17日発及び平成17年1月4日発)
http://www.jamt.or.jp/information/official/h17/050111.pdf

しかし厚労省通知の手順にそのまま従うと、
駆血帯を外す手順の違い
などにより、
患者によっては採血が困難となるなどの問題が発生して
現場に大きな混乱を引き起こしてしまいます。
事態を収拾するため、JCCLS(日本臨床検査標準協議会
)が実情に即した
採血手順ガイドラインを作成し、なんとか混乱は収まりました。
これで皆happy、だったはずなのですが・・・

ここで厚労省通知とJCCLSガイドラインで、ホルダーの扱いに
差が出てしまいました。

厚労省通知では、
「ホルダーは患者ごとの使用とし、使用後は廃棄すること。
(ホルダーに血液が付着した場合は、交差感染のおそれが
あるため。)」
と書かれています。

対するJCCLSガイドラインでも同様に
さらに、ホルダーに付着した血液を介した患者間の
交差感染も起こり得ると、JCCLSは指摘する。
真空採血管をホルダーから抜く際、真空採血管に
穿刺する 側の針に装着されたゴムスリーブに血液が
付着し、それがホルダーを介して別の患者の体内に
入り込む危険性があるというのだ。そのため、
患者ごとにホルダー を交換し、原則、使い捨てに
するよう求めている。
というように「原則」として使い捨てにすることが求められています。
ただし、ガイドライン作成者のコメントで
ただ、現時点ではホルダーの供給体制が
十分ではない可能性もあるので、過渡的には
洗浄・消毒による患者ごとの交換でもやむを
得ない。その場合は、洗浄の効果やホルダーの
劣化に注意をして欲しい
とあるとおり、使い捨てがベストとはしながらも、過渡的には
充分な洗浄・消毒で代用することも現状ではやむをえないと
しています。

まあ、実際は
厚労省通知のほうも
「ホルダーは医療用具でないため、当局が使い捨て化を
義務づけることは出来ない」(厚労省安全対策課)
というくらいの内容だったようです。
そもそも通知には法的拘束力は無いはずなのですが・・・


つまり、現実的に使えない厚労省通知ではなくJCCLSの
ガイドラインに従う多数の医療機関では、最終的には
ホルダーは使い捨てにするのが望ましいが、現状では
供給やコストを考えて、現場の責任できちんと洗浄・
消毒して
使え、という認識だったのです。
それをマスコミが

「通知と手順が違う」

などと特ダネとして飛びついた結果、このような騒ぎに
なってしまった。
これまでの経緯や、ホルダーをきちんと洗浄・消毒して
再利用することのリスクは実際どれだけあるか、ということを
調べようともせず。

医療機関側も、きちんと反論すればよいのですが・・・
反論すれば余計に叩かれる、というジレンマがある以上、
ひたすら記者会見で謝罪するしかないのが切ないところ。
まあ、燃え広がる前にトップがひたすら謝るというのは
リスクマネジメントとしては教科書どおりの行動です。





厚労省の通知にあくまでも従うべき、というのなら、それはそれで
一つの判断かと思います。
それならば
厚労省が順次、きちんと周知徹底していけばいいだけの
ことです。いきなり
「明日からソレ禁止ね」なんて通知を出して
うまくいくはずがありません。メーカーのホルダー供給を増やしつつ
順次手順を変えていけばいい話で、
それほど危険性や重大性がある
テーマではなく、即座に手順を変えなければいけないほどの
話でもないのです。
あたかも重大なコンプライアンス違反が全国津々浦々の病院で
行われていたかのような報道を行う意味は全くありません。


どれくらいの感染確率があるものなのか、医学的見地から危険性を
調査・考察もせずに、
ただいたずらに不安をあおりPVを上げて
広告収入を得ようという姿勢は、悪質なアフィリエイト・サイトと
ほとんど変わりません。
冷静な立場からの報道がもっと増えてくれればいいのですが。
ゆるキャラ、脱力系、ゆとり教育。
「ゆるめ」が話題になる昨今ですが、こんなとこにも「ゆるめ」が。




朝食によく買う金芽米おむすび。
一般的なおむすびより柔らかく握っているのが特徴で、愛情むすび、と
呼ぶのだそうです。
ただし、そのまま食べるのはいいのですが、電子レンジで温めてしまうと
具も米もバラバラになってしまって何を食べているのか分からない状態に。
個人的には、おむすびは固く握ってくれたほうが好みです。
(密度が高いほうが得した気分になる貧乏性という話も…)


★★★


おむすびの好みは置いておくとしても、ゆとり教育による学力低下は
問題となって久しいものがあります。
学力低下の信憑性はかなり疑問が残りますが
危機意識を持った文部科学省が学習指導要領の見直しを進めていますが、
ゆとり教育そのものの考え方は間違っていないと思います。
むしろ、ゆとり教育の運用をめぐる混乱が悪影響を招いたのでは。

事実、ゆとり世代と呼ばれる新人と何人も接してきましたが、
これまでの世代と能力で劣っているということは全くありません。
社会常識にしたところで、敬語が使えないとか髪が茶色いとかは
そんなに目くじらを立てることではない。
社会人の自覚とともに、徐々に改善していけばいいだけのことです。
だいたい、常識的にありえない言動をする年配者のなんと多いことか。
セクハラ、パワハラ、モラル欠如やコンプライアンス違反。
あまり書くとまずいので詳しくは書きませんが、こちらは年を経て
悪化こそすれ改善するなんてことは決して無い。
それに比べれば、ゆとり世代の常識欠如なんてものは些細なことです。

ゆとり世代はコミュニケーション能力が低い、ともよく言われます。
その背景にあるのは恐らく「不信感」ではないでしょうか。
社会や会社、人間関係といったものに全幅の信頼など置けないことを
知っている。
いざとなったら簡単に切り捨てられることを知っている。なぜか。
それは、ゆとり世代が実際に社会から切り捨てられた世代だからです。

遠い世界で勝手に決まった指導要領どおりに勉強し、何ら従来と
変わらない受験戦争を戦い、晴れて無事に社会に出たとたん
ゆとり教育は学力低下を招くなどとこれまでの教育を否定され
あまつさえ「ゆとり世代」などと揶揄される。
教育を受ける子供に選択の自由などなかったのに。

そもそも「詰め込み教育」「ゆとり教育」論争そのものが
日教組、文部科学省、受験産業業界などの権益やプライド、
イデオロギーといったものの道具となってしまったところから
ボタンの掛け違いが始まったのかもしれません。
学校側に押しつけられた総合学習時間、不安を煽って売り上げを
伸ばす受験産業、多様化する生徒の価値観、にも関わらず
一向に改善しない教師の質・量。
そもそも生徒を評価するものさしが変わらない限り教育の方向性は
変わらないのに、ものさしをそのままにしておいて、個々の事象に
ゆとり的な概念を埋め込んでも生徒は何をして良いか戸惑うだけです。
「自分の頭で考えろ」と教えられるのに、受験で必要とされるのは
型通りの受験テクニック。これでは支離滅裂もいいところ。

ゆとり世代のコミュニケーション能力低下を嘆く前に、
若い世代から中年層以降の人々はコミュニケーションを取る価値すら
ない、と見放されてしまったことを嘆くべきではないでしょうか。

教育はだれのためのものか。
ゆとり教育の是非を話し合う前に、学校は金儲けやプライドを戦わせる
道具ではなく、生徒に学ぶ楽しさ、知ることの喜びを教えるところだと
いうことを認識し直してほしいものです。
相次ぐ不祥事や政策混迷により、政治への不信感が高まっています。
そんな中飛び込んできたのがこのニュース。

公費タクシーの金品受領、13省庁で502人
(YOMIURI ONLINE, 2008/6/6)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080606-OYT1T00405.htm


深夜帰宅が日常となっている財務省職員の「お抱え運転手」に指名して
もらうために、タクシー運転手がお得意様に金品を提供していた、という
ことらしいです。
朝日新聞のコラムでも「やっぱり日本は役人天国」と書かれていました。
しかし、公費タクシーは午前0時半以降から使えるようになるそうですが
連日そんな時間まで働かざるを得ない状況は「役人天国」なのでしょうか?

金品を渡していたのは、相手が公務員であることを利用して
便宜を図ってもらうため、ではないんですね。
ビールをおごって税金下げてもらおうとしたわけではない。
明らかに受け取り過ぎだった、ごく一部の職員(現金や金券は
国家公務員の倫理規程上まずいでしょう)を除いては、それほど
騒ぐような内容でもない。

倫理上問題となるならば、今後の金品受け取りは禁止とし
過剰なものについては遡って返還させればいいだけのことです。
倫理規定に明らかに反するケース(現金受取など)だけを
処分すればいい。
13省庁502人もの公務員が、職権乱用で不当に利益を得た、
あるいは立場を利用して金品を強要したかのような報道は
明らかに行き過ぎです。
深夜0時半まで連日働くことが職権というのなら、話は別ですが。

むしろ、今日の昼に買った納豆巻きが、逆サイドから見たら
全然納豆が詰まっていなかった事件のほうが由々しき問題です。
巧みに消費者を欺く不当表示の罠が、こんな身近に仕掛けられているとは!


・・・話が逸れました。

水戸黄門や暴れん坊将軍のお決まりパターン、悪代官を成敗して皆happy。
とても分かりやすいし、娯楽としては一級品です。
一般消費者が欲しがるものをタイムリーに提供する。
製造業やサービス業ではとても大事な姿勢ですが、報道各社がニーズに
マッチした娯楽品としてニュースを「製造」するようになれば、それはもはや
報道ではあり得ない。

翻って、たとえば新聞勧誘員がどれだけ景品法に違反した勧誘を行っているか、
についての報道はほとんどなされません。
「悪者」の対象が報道各社と一般大衆に及ぶような内容のニュースは
「市場のニーズに合わないため」丸めてポイされます。


むしろ考えなくてはならないのは
●連日タクシー帰宅しなければならないほどの一部公務員の激務によって
 日本という国の日常は支えられている、という現状をどう考えるか
過当な競争をしなければ生き残れないタクシー業界をどう変えていくか、
 過重労働と低所得に苦しむタクシー運転手の生活をどう守っていくか
という点ではないでしょうか。

タクシー会社の利益は、売り上げに応じて
運転手とタクシー会社が取り分を分け合う
給与体系のためタクシー会社側は次々増車して
利益を確保しようとする。だが市中の乗客は
限られている。タクシー会社は限られた乗客を
獲得しようとし『運賃値下げ』が簡単に
行われがちである。
(Wikipediaより)

ニュースから世論が形成される
→ 世論に受け入れられやすいニュースが報道される
→ そのニュースからさらに世論が(以下略)
→ ・・・

簡単にニュースが手に入る便利な時代。しかしそれは、世論とニュースの
スパイラルがものすごい速度で暴走しかねない危険な時代でもあります。
ニュース提供側が商業主義の原則で扇情的な情報を発信している現状では、
このような連鎖から一歩身を引いてみる余裕が必要となるのかも
しれません。




6/11追記

実際に通商産業省(現在の経済産業省)で働いていた方のコラムがありました。

技術経営戦略考 居酒屋タクシーの裏側 (Tech-On!, 2008/6/11)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080610/153060/

国民には何をしているのかなかなか見ることができない「役所」の仕事の
実際を知ることができます。

「居酒屋タクシー」を批判する前に、なぜこれほどまで役所は残業が
発生するのかを知ることが大切かと思います。
批判することを目的とした批判は何も生み出しません。
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