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ゆるキャラ、脱力系、ゆとり教育。
「ゆるめ」が話題になる昨今ですが、こんなとこにも「ゆるめ」が。




朝食によく買う金芽米おむすび。
一般的なおむすびより柔らかく握っているのが特徴で、愛情むすび、と
呼ぶのだそうです。
ただし、そのまま食べるのはいいのですが、電子レンジで温めてしまうと
具も米もバラバラになってしまって何を食べているのか分からない状態に。
個人的には、おむすびは固く握ってくれたほうが好みです。
(密度が高いほうが得した気分になる貧乏性という話も…)


★★★


おむすびの好みは置いておくとしても、ゆとり教育による学力低下は
問題となって久しいものがあります。
学力低下の信憑性はかなり疑問が残りますが
危機意識を持った文部科学省が学習指導要領の見直しを進めていますが、
ゆとり教育そのものの考え方は間違っていないと思います。
むしろ、ゆとり教育の運用をめぐる混乱が悪影響を招いたのでは。

事実、ゆとり世代と呼ばれる新人と何人も接してきましたが、
これまでの世代と能力で劣っているということは全くありません。
社会常識にしたところで、敬語が使えないとか髪が茶色いとかは
そんなに目くじらを立てることではない。
社会人の自覚とともに、徐々に改善していけばいいだけのことです。
だいたい、常識的にありえない言動をする年配者のなんと多いことか。
セクハラ、パワハラ、モラル欠如やコンプライアンス違反。
あまり書くとまずいので詳しくは書きませんが、こちらは年を経て
悪化こそすれ改善するなんてことは決して無い。
それに比べれば、ゆとり世代の常識欠如なんてものは些細なことです。

ゆとり世代はコミュニケーション能力が低い、ともよく言われます。
その背景にあるのは恐らく「不信感」ではないでしょうか。
社会や会社、人間関係といったものに全幅の信頼など置けないことを
知っている。
いざとなったら簡単に切り捨てられることを知っている。なぜか。
それは、ゆとり世代が実際に社会から切り捨てられた世代だからです。

遠い世界で勝手に決まった指導要領どおりに勉強し、何ら従来と
変わらない受験戦争を戦い、晴れて無事に社会に出たとたん
ゆとり教育は学力低下を招くなどとこれまでの教育を否定され
あまつさえ「ゆとり世代」などと揶揄される。
教育を受ける子供に選択の自由などなかったのに。

そもそも「詰め込み教育」「ゆとり教育」論争そのものが
日教組、文部科学省、受験産業業界などの権益やプライド、
イデオロギーといったものの道具となってしまったところから
ボタンの掛け違いが始まったのかもしれません。
学校側に押しつけられた総合学習時間、不安を煽って売り上げを
伸ばす受験産業、多様化する生徒の価値観、にも関わらず
一向に改善しない教師の質・量。
そもそも生徒を評価するものさしが変わらない限り教育の方向性は
変わらないのに、ものさしをそのままにしておいて、個々の事象に
ゆとり的な概念を埋め込んでも生徒は何をして良いか戸惑うだけです。
「自分の頭で考えろ」と教えられるのに、受験で必要とされるのは
型通りの受験テクニック。これでは支離滅裂もいいところ。

ゆとり世代のコミュニケーション能力低下を嘆く前に、
若い世代から中年層以降の人々はコミュニケーションを取る価値すら
ない、と見放されてしまったことを嘆くべきではないでしょうか。

教育はだれのためのものか。
ゆとり教育の是非を話し合う前に、学校は金儲けやプライドを戦わせる
道具ではなく、生徒に学ぶ楽しさ、知ることの喜びを教えるところだと
いうことを認識し直してほしいものです。
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