忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大分県の教育界が揺れているようです。

教育への信頼を裏切った 教員採用汚職
(西日本新聞, 2008/6/22)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/30025



大分市内の某中学校で臨時教員をしていた知人が

「不思議な人の巣窟」
「知識以前に、人格的に教師になってはいけない人間がいる」

などと、会うたびに愚痴を言っていたことを思い出しました。
その知人は結局、教員採用をあきらめてベンチャーの
ソフトウェア会社に就職しましたが。

※臨時教員をめぐる問題はまたいろいろとあるのですが、
かなり重い話なので今回は割愛します。



この手の事件は、裏口採用された人間だけではなく
それによってスキルを持ちながら採用されなかった人間、
正当な評価で採用されたにもかかわらず嫌疑をかけられた人間、
また、スキルのない人間に教えられることで十分な教育を
受けられなかった子供たちの人生までもを大きく狂わせます。

贈収賄事件に関わった人間をただ処分するだけでなく
関係者一人一人が、行き過ぎた身内主義は無かったか、
「慣習」の名の下に不正を不正だと言えない雰囲気が
あったのではないか、を再検討するのはもちろん必要です。

ただ本来ならば、こういった事は個々人のモラルと
モチベーションに任せるのではなく、重要な決定は必ず
第3者機関がチェックするようなシステムになっていなければ
ならないはず。
人間の善意にただ期待するだけではなく、「システムとして」
不正をさせない、そもそも不正ができない、そういった仕組みを
作っていくことが大切ではないでしょうか。
うまく働く仕組みは一朝一夕にできるものではありませんが、
だからといって簡単に諦めてしまってよいものでもありません。
PR
最近webブラウザを立ち上げると出現するようになったダイアログ。
(環境はVista+Firefox3)



"SSL peer reports incorrect Message Authentication Code."
httpsセッション(ポート443)を張ろうとしてSSL認証に失敗しているぽい。
怖いのはこのエラーコード。

ssl_error_bad_mac_alert

いや、macアドレス変わるようなことは何もしてないんですが・・・
誰かがなりすましで自分を騙って接続した痕跡か???と
ちょっと焦りましたが、原因はGMarksの自動サインインが
失敗していただけでした。

Googleツールバーからブックマークにアクセスできるので、
思い切ってGMarksアドオンは無効化してしまうことに。
他のバグも多いし。

とりあえず、これでエラーダイアログは完全消滅。
めでたしめでたし。

★★★

しかしよく考えてみると、個人情報に関わるクリティカルなデータが
かなり大量にGoogleの手の内にあるな、と再認識。
GMailは言うに及ばず、恥ずかしいブックマークやGoogleドキュメント、
写真、スケジュール、さらにデスクトップ情報まで。

検索以外はGoogle使ってないから安心!という人もいるかもですが
ただ単純にフレーズをググっただけで、検索ワード・検索履歴から
その人の興味分野や趣味性癖、生活パターンまで把握できてしまう。
これは個人だけではなく、例えば、とある研究所のとある部門で
検索されるフレーズ・クリックされたリンクをIPでフィルタリングして
蓄積するだけで、研究内容や方向性が分かってしまう。
何の気なしに検索したフレーズも、見る人が見れば重要な機密情報に
なり得ます。

今のところ検索の分野はGoogleのひとり勝ちといった様相ですが
他のサービスも負けないよう、今後も健全な競争を続けていって
もらいたいものです。
以前取り上げた居酒屋タクシーの記事
これにからんで、愛知県の教職員の給与輸送にタクシーを
使っている件が問題となっているようです。

愛知の県立学校、タクシーで給与輸送 年、数百万円使用
(中日新聞, 2008/7/8)

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008070890064822.html

記事の内容自体は特に見るべき物はないのですが、
典型的な「文章のマジック」の例として興味深かったので
少し分析してみます。
ポイント(というほどのものではないけど)は2つ。


■ポイント1
数値を大きく(小さく)見せるテクニック

輸送費用は2007年度、県立学校で使った
タクシー代1100万円の半分程度を占め、
県庁全体の7000万円余の1割近くに上った。

ここで実際の額を出さないのがポイント。
記事の他の部分を見ても、実際の額はどこにも書いていません。
(タイトルにすら書いていない)

「○○の半分程度」○の1割近く」
いかにも
二重価格っぽいやり方です。
「大根100円!」
という代わりに
「大根190円のところを半額近くでご奉仕!」
と書くようなもの。
(安く見せるか、高く見せるか、の違いはありますが)
普通の店でこんなことをやりすぎると、景品表示法違反で
公取委におしおきされます。


■ポイント2
権威の意見を都合良く取り入れるテクニック


記事の最後の締め。

◆ばからしいコスト
■三重大の児玉克哉教授(社会学)の話
タクシー代だけでなく、銀行まで往復する
人件費や手間を考えると、ばからしいコストが
かかっているとしか言いようがない。

経済学や銀行関係者ではなく、なぜ社会学の教授に
話を聞くのかが謎。
しかも大学教授に現金輸送のコストなどの実務的な
経費の意見を聞いてもどうしようもない。

むろん、この児玉教授の意見自体がどうしようもない、
というのではありません。
「現金輸送にタクシーを使って600万円かかっている
そうですが、どう思いますか?」
とだけ聞かれれば、ほとんどは「ばからしいコスト」と
答えるでしょう。

だいたい、記事の正当性を強調するだけのために
権威を利用しようという魂胆がなさけない。
大学教授のお墨付きを貰わなければ自分の意見も書けないのか。



まあ、文章について重箱の隅をつつくのはこれくらいにして
冷静にコストを算出してみましょう。

まず、現金支給を受けている教職員の人数は344人。
平均年収を746万円とすると(2005年調査)、この総額は
344*746万円=25億6624万円。
この金額を輸送するコストが600万円だったとして・・・
その比率はわずか0.23%。
このコストのいったい何が問題となるのか。
全くの謎です。

他県では銀行に運搬を依頼か、自家用車で運搬していると
記事にありますが、銀行に依頼したところで運搬コストが
銀行側に移るだけで、問題の解決にはなりません。
むしろ銀行が現金を運搬する場合は、過大な「信用」も
運ばなくてはならないので、結果とんでもないコスト増に
なってしまう。

給与の運搬は、その給与が銀行口座に振り込まれないため
銀行にとっては全くメリットがありません。
当然、運搬に当たっては相応の対価が必要となります。
銀行もボランティアで運営しているのではないのだから、
無料で運んでくれ、なんて要求がそうそう通るとは思えませんし
対価なしで無料で運ぶこと自体が不当な便宜と見なされる
可能性も十分考えられます。
というか不当な便宜でしょう、確実に。
(居酒屋タクシーが無料でビールを提供するのと同じ)

それでは学校の経理担当者が自家用車/公用車で運搬・・・
ってそっちのほうが大問題でしょう、常識的に考えて。
多額の現金を、しかも他人のソレを運搬するという行為は、
当然のことながら大きなリスクを負う行為なのです。
むしろ普通の民間会社なら、警備会社にきちんと依頼して
運搬してもらうレベルの話。
タクシーで運搬するなんてリスク管理が甘い、と非難する
ならともかく、自家用車で運べとかありえない話。

自分の給与が経理のおばちゃんの軽乗用車で運ばれてくる、
なんてシチュエーションが許容できるのなら、それはそれで
すごい胆力だとは思いますが。
「事故って車ごと燃えちゃったので、今月分の給料は
子ども銀行券で勘弁してね。わはは」
なんて言われて笑ってスルーできる自信はありません、私には。


あるいは本気で0.23%のコストの削減を考えるのならば、
「給与をタクシーで運んでいるのは愛知県だけ」などと
タクシー利用を叩くのではなく、

地方公務員法で給与は「通貨で直接、職員に
支給」とされており、振り込みに変更するには
本人の申告が必要。

というしくみを変えて、一律振り込みにすることはできないか、
その際のデメリットは何か、実現に際する障害は何か、を
法改正も見据えて冷静に分析すべきでしょう。

「世間が公務員のタクシー利用を叩く雰囲気だから
ついでに便乗して叩いておけ」
程度のノリで、世界に発信される記事を書かないでほしいものです。
そう、誘惑に負けてやっぱり買ってしまいました。





サンコーレアモノショップのi2i Stream。
CDクオリティの無圧縮ステレオ音声を2.4GHzのワイヤレスで伝送できる
オーディオトランスミッター・レシーバです。

本体サイズはそこそこ大きく、W33*H68*D15ほど。
重さはそれほどありません。
バッテリー交換は不可。充電はUSB経由でのみ行えます。
マニュアルによれば、PCのUSB経由で充電時間は5時間とのこと。
早く充電したいせっかちな人は、出力可能な電流が500mAを超える
USB-ACアダプタを使うとよいです。
手持ちの1000mA出力アダプタで、empty→fullまでの充電時間は
2時間+ほどでした。

※規定外の充電器を使うと製品寿命を縮める恐れがあります。
不安な人は必ずPCかUSBハブ経由で充電を。


充電が終われば、いよいよiPodと接続。
注意点としては、オーディオ入力側のコネクタは2.5mmの
ステレオミニミニプラグだという点。
普通に売っている、両端3.5mmのステレオミニプラグの
ケーブルは使えません。
付属の白ケーブルが黒い筐体に似合わないからといって、
気軽に交換できないのはつらいところ。



付属ケーブルのプラグ形状。下が3.5mm、上が2.5mm。


それではさっそく試聴。
iPod TouchにApple Losslessのファイルを転送してテスト開始。

・・・

伝送距離は10mとのことですが、至近距離でもそれなりの頻度で
データロストが発生しているような雰囲気。
普通に聞いていてもブツブツノイズがけっこう気になります。
無線LANとワイヤレスマウスを同時に使っている環境なので、
2.4GHz帯がいっぱいいっぱいだった可能性はありますが・・・
せっかく独自の伝送方式なのだから、強力なエラー訂正付きの
伝送プロトコルを使うか、受信側でエラー補完のアルゴリズムを
実装するか、くらいの工夫は欲しかったのが正直なところ。

※7/7 補足
屋外で確認したところブツブツノイズはほとんど発生
しませんでした。ホットスポット近くなどでなければ
実用上は問題ないでしょう。

音質的にはBluetoothよりかなり良いです。
無圧縮伝送が本当かどうかは不明ですが、高周波のシャリシャリを
伴う圧縮してるぜ感はほぼありません。細かなことをいえば、
余計にAD-DAを通すことで、iPodの直接接続よりディテールが
失われている感じはあります。ホワイトノイズもほんのわずか
乗っている感じ。
でもまあ、用途を考えれば十分満足できるレベルかと。
iPod側の再生音量を大きめにして、受信機側の音量を小さめにすると
多少音質は良くなるようですが、不用意にヘッドフォンを
iPodに直接
つないだときにひどい目にあうので、その点は注意が必要です。


外観は、そんなに高級感はありません。
仕上げが甘いとかはありませんが、つるつるの黒プラスチックのため
オモチャっぽい感じは否めないところ。
揺らすとボタン部分がガチャガチャ鳴るのもマイナスポイントです。
ただ、7色から選択できるチャネルボタンのLED発色はいい感じ。

しかし、自分が買ったセットのうち、1台のチャネル選択ボタンの
3色LEDのうちの緑色が故障して点灯しませんでした。
このため、本来なら7色表示できるはずのチャネル選択ボタンが
青・紫・赤・消灯 の4モードしか表示できません。
実用上問題はないし、めんどうなので修理依頼はしませんでしたが
モノ的にはあんまりきちんと出荷検査してないぽいので、
気にする人は保証書を無くしてしまう前に最低限の動作確認を
しておいた方が良いかもしれません。



マニュアルはセロテープ(!)で製本してありました。
こういう家内制手工業っぽいの大好きだったり。

 

操作はシンプルで使いやすく、マニュアルを見なくても
特に迷うことはありません。
ただ、ボタンが大きくて操作性がいいのはよいのですが
ホールド機能がないため、ポケットに入れておくと
ちょっとしたはずみでチャネルが切り替わってしまいます。
他の点は十分実用レベルなのに。これだけが残念。
年金運用損、過去最悪の5.8兆円 昨年度世界的株安で
(asahi.com, 2008/7/4)

http://www.asahi.com/business/update/0703/TKY200807030497.html

 厚生年金と国民年金の積立金の07年度の
運用損が過去最悪の5.8兆円だったことが
3日、明らかになった。運用利回りはマイナス
6.4%で過去2番目の低さ。米国の低所得者
向け(サブプライム)住宅ローン問題に端を
発する世界的株安が、公的年金の財政にまで
波及した。

年金の投資は長期運用が基本なので、デイトレーディングのように
短期変動に乗って一気に稼ぐ(あるいは一気に損する)投資とは
性格が違います。
相場が下落して底付近にあるときに買いを入れるのは当然のことで、
その段階で、短期的に多少の評価損が発生しても何ら問題ないかと
思うのですが・・・
むしろ短期的な利益を狙って先物などに多額の投資を行うような
ファンドには、さすがに年金を委託する勇気は起きません。

現に、資産の長期運用が可能なSWF(政府系ファンド)などは
サブプライム問題で短期的に大きく目減りした欧米金融関連の資産に
積極的な買いを入れています。
他のSWFと比較して日本の年金運用は実績が低いという批判は
当然あるでしょうが、オイルマネーを元手にした豊富な資金・
運用ノウハウを持つ中東系ファンドと比較するのは酷というもの。
そもそも、短期の運用損を一度出しただけで叩かれるような状況では
ローリスク・ローリターンの分野にしか投資できず、高い実績など
望むべくもありません。

まあ、ハイリターンが得たければ、個人でそっち系の投資を
行えばいいだけの話。もちろん結果も自己責任で。

画像と記事とは一切関係ありません。たぶん。

ぶっちゃけ、年金の運用実績なんて物価上昇率を上回っていれば
それで十分かと思います。むしろ日本国内の産業に投資することで
経済発展を促進させることのほうが、ファンドの意義としては
大きいでしょう。

経済関連の記事を書く専門家を相手に、自分のような素人が
このようなことを言うまでもないはずなのですが。
やはり結局は、この結論に結びつけたいのかと邪推したくなります。

将来の年金の給付水準低下につながる可能性もある。

ある仮定による結論をあらかじめ用意して、それに合致しそうな
事象だけを集め、あたかも結論が正当な物であると主張するのは
あまり品のいい方法ではありません。
科学や工学の分野では査読でダメ出しされるレベルです。
森永のメロン牛乳プリン。
多くは語りません。ささやかなしあわせ。






こういう些細なうれしいことを世界中の人が受け取ることができれば
世の中の争いの7%くらいは無くなるのかもしれません。
サンコーレアモノショップから、気になるガジェットが発売されました。
買ってしまえと誘惑する心の声が・・・

i2i Stream (サンコーレアモノショップ)
http://www.thanko.jp/i2istream/




2.4GHz帯を使ってワイヤレスでステレオ音声を送受信するというもの。
本体がレシーバ兼トランスミッターになっているのがポイントで、
ボタン操作で簡単にモードを切り替えられるようです。

2個セットで\14,800なり。

Bluetoothなどで似たような物はありますが、何より操作が簡単で
相性問題を超越したシンプルな構造が高ポイントです。
USBで簡単に充電できるのもよさげ。
同じチャンネルに合わせると、複数の受信機で同じ音楽を聴くことが
できるのもおもしろいですね。
JASRAC的にどうなんだろうとかは考えない方が幸せかも。

付属品がいっぱいついてくるのもすごい。
でも、ステレオピンプラグのオーディオケーブル4本は付けすぎ。
いったいどう使えと・・・

気になる音質はどうだろう、とスペックを見ると
ビットレート 16bit @ 48ksps Stereo
48Kbpsと見間違いそうになったのは内緒。かなり焦った。

スペック上は16bit/48KHzのデータを無圧縮で送受信できるようです。
伝送時に圧縮されてしまうA2DPとは異なり、無圧縮で送れるのは
かなりいいですね。
Bluetoothではなく音声伝送専用のプロトコルを使っていると思うので
音飛びも少ないかもしれません(願望)。


これ、もともとはAerielle Technologies社の製品のよう。
http://www.i2igear.com/i2iStream2Pack_p/is200.htm
オーディオポーチとか帽子とか光るボタンとかのiPod関連商品を
販売している会社のようです。
最後の方はあまりiPodとは関連なさそうですが・・・
なんというか。
ケーブルオカルティズムが、まさかHDMIの時代に蘇るとは。

“音”を追求したHDMIケーブルが生まれた理由――サエク「SH-1010/810」
(ITmedia, 2008/6/30)

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0806/30/news044.html


そのうち、HDMIケーブルもエージングすると音が良くなるよね、
なんてことを言い出しそうな勢いです。
ノイズを吸収するトルマリンケーブルとか、脳内α波を増幅する
マイナスイオンケーブルなんてものがITmediaに取り上げられる
日も近いかもしれません。



最高級品「SH-1010」は3mで¥64,050。
開発費の回収を考えるとボッタクリ価格ではないのでしょうが。



話を戻すと・・・
HDMIの伝送路上のデータ信号はすべてデジタルデータです。
ここでデータや音質に影響が出る可能性を挙げると
 (1)外部ノイズ混入・クロストークなどによるデータ化け
 (2)ジッタによる通信エラー
 (3)GND経由で受信機器の電源系統にノイズ混入
のいずれかとなります。


まず(1)から。
HDMI上の信号はエラー訂正情報を含めて送信されるため、
たいていのエラーはここで消えてしまいます。
さらに、オーディオ信号はビデオ信号以上の高信頼性を保証する
ために4b/10bといった高い冗長度を持つコーディング方式
(TERC4)でエラー訂正をしています。

もちろんあまりにも
品質のケーブルだと、波形のなまりや
クロストークなどによって訂正不可能なほどのエラーが発生する
可能性はあります。
しかし、訂正が効かないほど盛大なエラーが乗るような状況では
音質とか画質とかを語る以前のひどい出力となります。
そもそも普通に使ってエラーが発生するようなケーブルは
HDMIの適合試験をパスできません。

HDMIと同様のシリアル通信規格としてSATAがあります。
通信速度もほぼ一緒でコーディングは8b/10b。
より劣悪な環境下(PC内部のノイズ乗りまくり)で高速通信する
SATAでも、訂正不可能なエラーが発生しているなんて状況は
見たことがありません。
SATAケーブルは無印の怪しいやつが300円以下で買えますね・・・

※15mなんてHDMIケーブルが通信できるのかどうかは微妙ですが。
(補記:こういうのを使うと20m overまでいけるぽい。すげー)
まあ、eSATA最大長の2m程度なら、日本の家電メーカー製ケーブルで
訂正不可能エラーが出ることはまずないでしょう。


次に(2)
Audio CDやSPDIFなどはクロック信号が入っていないため、
ジッタの影響がそのまま音声に出力される場合もあり、この延長で
「デジタルであってもジッタにより必ず音声は劣化する」と
考える人が多いのかもしれません。
しかしHDMIはデータ信号と共にクロック信号を送信しています。
データを1セット送るたびにクロックで同期がとられるため、
すべてのデータはジッタの影響込みで同期されて取り込まれます。

取り込まれたデータはある程度バッファリングされて、本来の
再生周波数でDACにかけられますので、この段階でHDMI経由の
ジッタの影響は完全に排除されます。
むろん、データの取り込みに失敗するほどの盛大なジッタが
乗ってい
れば話は別ですが、これは(1)と同様、そんなケーブルは
規格適合品のお墨付きを得ることはできません。
またバッファのオーバーフロー/アンダーフローが発生すれば
音声信号にも欠損が発生しますが、これは送受信機器の問題で、
ケーブルの責任ではありません。

もちろんCDのように、同期のたびに
サーボ駆動で回転速度や
ピックアップ位置を制御し、駆動ノイズが乗ってしまうことも
ありません。


最後の(3)。これは多少効いてくるかもしれません。
電源ラインから回り込む高周波ノイズはかなり厄介者です。
具体的には
 1. ケーブル内のクロストークでグランド線にノイズが乗る
 2. ノイズが受信機側のグランドに伝搬
 3. 音声再生のためのクロックを生成するPLLのグラウンドが揺れる
 4. 音声再生周波数が揺れる
といったパスが考えられます。

ですが、1V(±0.5V)程度の低電圧で動作する、しかも差動信号の
クロストーク程度のノイズが、ケーブルのグランドから機器内部に
侵入し、あまつさえPLLの発振を揺さぶるというのは、あまりにも
機器の設計がお粗末。レシーバチップが信号解読時にグランドを
揺する、という話ならともかく。
グランドの安定はケーブルでどうこうする/どうこう
できる
問題ではなく、機器の電源系統からきちんと考えて設計しないと
対処できません。


HDMIケーブルで音が変わる!と主張するのは、ケーブルで音が
変わる程度のへっぽこな回路設計の機器を使っていることを
威張っているのと、たいして変わらない気がします。
GHz帯信号の取り扱いはノウハウが必要な分野ではありますが・・・


というか、
その音質は低域の立ち上がりが非常に高速で
パンチがあり、
開放的で明るい音がすること。
そして高域の描写が実に
滑らかで音場は豊か。
多くの情報が濃密にスピーカーの間を
埋めて
くれる。
人間の聴覚でそこまで知覚できるほどPLLの発振周期が変動すると
いうのなら、
ケーブルごとにPLL発振のジッタを計測して比較すれば
明らかな差異が出るはず。
ITmediaに広告出すほどのケーブルメーカーなら、ジッタ測定器
くらいは当然持っているでしょうし。



興味がある方は↓のような論文を読んでみると良いかもしれません。

東京情報大学 総合情報学部 情報文化学科
映像・音響研究室(音響系) 研究成果発表
http://adlib.rsch.tuis.ac.jp/~akira/hit/papers/

CDのメディアによるジッタの違いや、同軸と光ケーブルの比較など
興味深いデータがいろいろと公開されています。
実際の測定データを元に考察を展開している、貴重な資料です。


EDNの記事にもいいものがありました。

オーディオ品質とクロックジッター
http://www.ednjapan.com/issue/2007/09/u3eqp30000014s5w.html

まあ、こちらはTIの投稿記事なので、問題が起きる可能性を誇張して
「TIのチップを使えば高音質になるから安心して買え!」
という雰囲気があるため、話半分に読んだ方が良いかもしれませんが・・・
(内容的にはとても役に立つ記事です、念のため)
以前の記事「見えないバーコード」がらみでいろいろと調べていたら
Color C Codeというものが公開されているようです。

GMG colorTechnologies社プレスリリース (2008/6/27)
http://www.gmg-color.jp/pr/Pr080627.html


Color C CodeはColor Construct Codeの略。CCCと書かれることも。
8種類の色を使った2次元バーコードで、5cm四方で20KByteのデータを
格納することができるとのこと。
GMG社の開発スケジュールを見ると、8月末までに2cm四方で20KByteの
データ容量を実現する予定らしく、今後さらに改良していくようです。

カラーコードのしくみ自体は昔からあるもので、白黒のOn/Offだけでなく
色情報を組み合わせて使うことでドットあたりの情報密度を高め、
コードのデータ密度をアップさせようというもの。
単純に3原色それぞれのOn/Offを組み合わせる手法や、色空間の中から
分離・識別しやすい色を抜き出して使う方法などがあります。
今回のColor C Codeは、なんとなく見る限りでは前者のよう。たぶん。

新しい点は、細かなドットでもうまくデータを抽出する技術改良と
同じ色が連続したときにデータを圧縮する技術(2次元ランレングス?)を
組み合わせて、データ密度をより向上させることができたこと。
QRコードと比較して、同じ面積で最大8倍程度のデータを格納できるそうな。

見た目が派手すぎて用途を選ぶかもしれませんが、2センチ四方で20KByteが
実現できれば、素直にすごい技術だと思います。
昔のクイックディスクなんて64KByteしかなかったのに・・・
この2つ、これまでずっと

■戻り値
 return文で関数から戻る値。
■返り値
 戻り値に加えて、ポインタ渡しやグローバル変数などで
 関数終了時に返る値。
 (関数実行中にプロセス間通信などで受け渡す値は含まない)

だと固く信じていたのですが、まわりの人間に聞いてみると
どうも一般的な解釈ではないようです。
ちなみに職場では
「戻り値も返り値も同じ意味でしょ」
が多数意見。
というか自分以外みんな↑だったりします。

そんなことない!と思ってwikiの「Return文」を見てみると
サブルーチンからの復帰に使われ、復帰と同時に
値を返すことができる。その値は戻り値(もどりち)
または返り値(かえりち)と呼ばれる。
たしかに同じ意味っぽく書いてますね・・・


検索するときにrecieveと打ち込んでしまい、Google大先生に



われたときの切ない気持ちを、なぜか思い出しました。
(就職するまでずっとrecieveだと思ってたのは最高機密)
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
最新コメント
[08/15 Atsushi]
[08/15 ルシフェール]
[08/15 Atsushi]
[08/15 ルシフェール]
[05/15 Atsushi]
カウンター
プロフィール
HN:
Atsushi
自己紹介:
MSXでハンドアセンブルしていた時代から幾星霜。
パソコンにまつわる話題を中心に、デジモノ・時事ネタを取り混ぜて気ままに更新しています。
メールフォーム


Copyright © [ something blue :: blog ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]