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ユーザインタフェースやレンダリング速度などはとりあえず置いておいて、
地味だけどパフォーマンスに直結する、メモリ使用量を簡単に調べてみました。
※beta4→beta5でメモリ関係の大幅なアップデートがあったわけではありません。念のため。
最初に、複数のタブを開いて有名サイトのトップページを開き、
タスクマネージャでメモリ使用量を確認。
単位はKByteです。

選んだサイトは適当に思いついたもの。特に意図はないです。
あれff2のほうがメモリ少ないじゃん?とか思うなかれ。
次に、タブを4つ開いた状態で、各タブのリンクを同じようにクリックしてみると

同じように使っていても、これだけ差が付いています。
ff2は使っているうちにどんどん重くなっていったけれど
ff3b5ではかなり改善されてますね。
Firefox3は、ユーザが何も操作していないのに、時々メモリ使用量が減っていきます。
リンククリックテストの5回目で、リンクを開いた直後は55Kだったサイズが
しばらく経つと55K→52K→51Kと自動的にダイエットされる。
これがメモリ使用量削減の大きな要素かもしれません。
裏で動作する、サイクルコレクタとキャッシュの自動破棄がうまく働いているようです。
技術的に詳しいことを知りたい方は↓
Firefox 3 Memory Usage(英)
http://blog.pavlov.net/2008/03/11/firefox-3-memory-usage/
Firefox 3 のメモリ使用量(日)
http://www.hyuki.com/yukiwiki/wiki.cgi?Firefox3MemoryUsage
サイクルコレクタのしくみについてはこんな興味深い解析情報も。
ちょいと古い記事ですが基本的な仕組みは変わっていないはず。
A Cycle Collector on Gecko
http://www.dodgson.org/omo/t/?date=20060507
オブジェクトを使い終わってRelease()するタイミングで、
そのオブジェクトを起点として参照グラフを再帰的にチェックし、
他から参照されていないものを破棄するというもの。
実際にはRelease()のタイミングで毎回チェックが走るのではなく
ある程度チェック要求を貯めてから一気に処理するようです。
ベースはIBMの論文で
Concurrent Cycle Collection in Reference Counted Systems
http://www.research.ibm.com/people/d/dfb/papers/Bacon01Concurrent.pdf
こういった研究を地道に続けているIBMは、素直にすごいと思います。
まだアブスト眺めたくらいですが・・・
面白そうなので週末にでも読んでみよう。
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地味だけどパフォーマンスに直結する、メモリ使用量を簡単に調べてみました。
※beta4→beta5でメモリ関係の大幅なアップデートがあったわけではありません。念のため。
以下、Firefox2をff2、Firefox3 beta5をff3b5と省略。
テスト環境はWindows Vista SP1, メモリ2GB。
どちらも新しいプロファイルで起動。
キャッシュとか履歴とかもろもろクリア済み。
最初に、複数のタブを開いて有名サイトのトップページを開き、
タスクマネージャでメモリ使用量を確認。
単位はKByteです。
タブの数 | ff2 | ff3b5 |
タブ1個 (google) |
16,660 | 20,216 |
タブ2個 (+ yahoo) |
22,028 | 32,340 |
タブ3個 (+ wikipedia) | 24,820 | 36,604 |
タブ4個 (+ Apple) | 34,332 | 39,180 |
選んだサイトは適当に思いついたもの。特に意図はないです。
あれff2のほうがメモリ少ないじゃん?とか思うなかれ。
次に、タブを4つ開いた状態で、各タブのリンクを同じようにクリックしてみると
リンクのクリック回数 | ff2 | ff3b5 |
クリック0回目 | 34,332 | 39,180 |
クリック1回目 | 43,164 | 42,728 |
クリック2回目 | 51,988 | 47,448 |
クリック3回目 | 55,792 | 49,260 |
クリック4回目 | 63,324 | 50,888 |
クリック5回目 | 64,552 | 51,308 |
同じように使っていても、これだけ差が付いています。
ff2は使っているうちにどんどん重くなっていったけれど
ff3b5ではかなり改善されてますね。
Firefox3は、ユーザが何も操作していないのに、時々メモリ使用量が減っていきます。
リンククリックテストの5回目で、リンクを開いた直後は55Kだったサイズが
しばらく経つと55K→52K→51Kと自動的にダイエットされる。
これがメモリ使用量削減の大きな要素かもしれません。
裏で動作する、サイクルコレクタとキャッシュの自動破棄がうまく働いているようです。
技術的に詳しいことを知りたい方は↓
Firefox 3 Memory Usage(英)
http://blog.pavlov.net/2008/03/11/firefox-3-memory-usage/
Firefox 3 のメモリ使用量(日)
http://www.hyuki.com/yukiwiki/wiki.cgi?Firefox3MemoryUsage
サイクルコレクタのしくみについてはこんな興味深い解析情報も。
ちょいと古い記事ですが基本的な仕組みは変わっていないはず。
A Cycle Collector on Gecko
http://www.dodgson.org/omo/t/?date=20060507
オブジェクトを使い終わってRelease()するタイミングで、
そのオブジェクトを起点として参照グラフを再帰的にチェックし、
他から参照されていないものを破棄するというもの。
実際にはRelease()のタイミングで毎回チェックが走るのではなく
ある程度チェック要求を貯めてから一気に処理するようです。
ベースはIBMの論文で
Concurrent Cycle Collection in Reference Counted Systems
http://www.research.ibm.com/people/d/dfb/papers/Bacon01Concurrent.pdf
こういった研究を地道に続けているIBMは、素直にすごいと思います。
まだアブスト眺めたくらいですが・・・
面白そうなので週末にでも読んでみよう。
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パソコンにまつわる話題を中心に、デジモノ・時事ネタを取り混ぜて気ままに更新しています。
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