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福田首相の突然の辞任劇から1日。
あまりにも突然すぎるという意見が多いようですが、解散総選挙を見据えて
計算されたタイミングだった、という見方もあるようです。
あえて辞任時の評価を落とすことで、次政権に期待をさせる、といった狙いも
見え隠れしないでもありません。

首相としての評価は歴史が判断することなので、ここで云々することは
避けておきます。
そもそも他人を評価できるほど偉くないし。
無責任な感想を少しだけ書くとすれば、政治の世界も専門化が進んで
全体を長い目で見渡せる人が少なくなったのでしょうか。
外交にしろ財政にしろ、あるいは防衛、環境、厚生、教育、すべてにおいて
10年先を考えた策が少なすぎる。


まあ、そもそも根本的な問題はマスメディア、そして国民にあるのですが。
今日の利益を得ることを良しとして、今日の不利益を叩くことを良しとして、
後世に多大な負荷をかけていることに気がつかない。
本当は気がついているが許している。
これは何も国債や年金に限った話ではなく。


★★★


そういえば辞任会見がらみで話題になった首相発言がありました。
これは、とある記者の
「総理の会見は国民には『人ごと』のように聞こえる。この辞任会見も」
を受けて答えたものです。

【記者手帳】首相の辞任会見に思う
(中国新聞, 2008/9/2)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809020385.html

涙涙の土下座会見は趣味ではないので、舞台から降りる人間の会見としては
人ごとのようでも悪くはないかと思います。
違和感はあるけど。
問題は、マスメディアに「人ごと」と非難する資格はあるのか、ということ。
まるで日本の混乱すべて
首相・政治の責任だ、というような態度。

# そもそも自分の意見を国民の総意であるかのように言わないでほしい。
# 「国民には」なんて言葉を軽々しく使われることが、ものすごく不愉快。
# 福田首相は物事を客観的に判断できる優秀な人だ!と考える人がもしいたら
# その人は「非国民」なんでしょうか。



耐震偽装問題で政府の指導監督の杜撰さを過剰に叩いて、結果として
建築業界から連鎖的に連なる不況を招いたのは誰か。

貸金業規制法の改正で消費者金融自体が悪者であるような報道により
金融業界の経営悪化・融資引き締めを招き、結果として中小企業の
倒産を増加させたのは誰か。

そして陥った不況を「官製不況」と更に叩いたのは誰か。
それこそ「人ごと」の最たるものではないでしょうか。


他にも、医療や社会格差の問題など、過剰報道で踊る国民の手によって
国民自身にしっぺ返しが来た/来つつある/来るであろう案件は
枚挙にいとまがありません。


★★★


目の前にある不利益を叩くのは、とても分かりやすい。
分かりやすいから記事も書きやすく視聴率も簡単に取ることができる。
そして世論が一度傾けば、より視聴率の取りやすい迎合報道が出回り
結果として世論と報道の無限スパイラルに陥ってしまう。

目の前の不利益を生み出している要因は何か。
10年、20年かけて改善していくためには何をしなければいけないか。
そうした総合的な考察を、情報を伝えるプロであることに誇りを持つ方には
ぜひ目指して欲しいものです。

決して人ごとではなく、自らの問題として。
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