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ぱそ系ネタが続いたのでたまにはマジメネタを、というわけで・・・
今回はすぐそばにある身近な凶器について。



(画像:http://webnews.asahi.co.jp/you/special/2007/t20070216-3.html


千代田区の歩きたばこ禁止条例が可決してもうすぐ6年。
条例を制定する地域も増え、歩行喫煙の禁止は全国的な流れになっているようですが
見かける数は減ったとはいえ、未だに禁止地域で歩きたばこをしている人もちらほら。


歩きたばこ禁止条例がある自治体
http://www1.sumoto.gr.jp/shinryou/kituen/walkingsmoking.htm

■東京都杉並区
2002年夏に区内で開催された祭りで、児童が歩きたばこの火でけがをする
事故もあった。

■東京都小金井市

平成14年11月に開催された青少年議会(中学生議会)で、
「友達が、大人の歩きタバコでやけどをしたり、服が焦げたりと
危険な目にあったので、人通りの多いところでは、タバコが吸えない
ようにしてほしい。」という意見をきっかけに歩きタバコ禁止を含む
条例に改正された。

■大阪市

市によると、子どもの目の高さとたばこを持った手の高さが同じため
「子どもがやけどした。何とかならないか」といった苦情がしばしば
寄せられていた。警察官OBらによる取り締まりを検討しているという。




(画像:http://blogs.dion.ne.jp/tac_n/archives/6072924.html

手に持ったタバコ、小さな子供のちょうど顔の位置に来るんですね。


歩きたばこは副流煙の被害を周囲に及ぼすだけにとどまりません。
ちょっと触れるだけで簡単に火傷や器物損傷してしまう。

そういえばこんな記事もありました。

マスコミならば、喫煙マナーもなんのその=吉野家取材で (PJnews 2006/9/19)
http://news.livedoor.com/article/detail/2463902/




鋭利な刃物並みの危険物を持っているんだということを認知すらできない、
認知しても自分だけならいいやと考える、そんな情けない人間が
そしらぬ顔をしてスーツ着てビジネス街を歩いている。
そんな人間が「善良な市民」の顔をして政治家のモラル低下を嘆く。
そんな人間が若者の服装や言葉遣いに目くじらを立てる。

想像力やモラルの世界にも格差社会は広がっているようです。
その人の年齢や職業や地位や学歴や資産とは関係なく。



一方、マナーを守れない少数の者のために喫煙者も肩身の狭い思いをしています。
嫌煙、禁煙を声高に叫ぶだけではなく、愛好者が気持ち良くタバコを楽しめるよう
喫煙スペースの整備、分煙の促進を進めてほしいものです。
ただでさえ高い税金を、喫煙者は払っているんだし。


猟銃や放射性物質と同じく、タバコも免許制にしたほうが良いかもしれません。
成人識別カードtaspoの試みから一歩進めて、「未成年者には吸わせない」から
「大人のモラルを守れない者には吸わせない」へ。
大人の嗜みとしてのタバコ文化が日本に根付いてくれればいいなと願うばかりです。





喫煙を車の排気ガスと対比して
「車だって排ガス出しているじゃないか!
車の排ガスで人は死ぬがタバコでは死なない。
路上喫煙の何が悪い!」
なんて事を言っている人もいるようです。

ある高校教師の方が書いているエッセイから:

タバコの諸問題
http://www008.upp.so-net.ne.jp/takemoto/tobacco.htm

 1分間あたりの有害物質の排出量は,車の排気ガスがg単位で
あるのに対し,タバコの副流煙はmg~ng単位である。
オーダーとして1,000倍から1,000,000倍以上排気ガスの方が
有害物質を含んでいることがわかる。
一番身近で副流煙を吸う私は数10年たってもまだ死なないのに,
直接排気ガスを吸えば短時間で死にいたることを考えても,
どちらが危険か明らかだと思う。
※ここで「有害物質」として比較しているのは一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物。
※著者は「だから路上喫煙をしても良い」と書いているわけではありません。
エッセイ中で「吸いたくない人に危険な副流煙を吸わせてはいけません。」と
きちんと書いています。
ただし、
路上喫煙容認の論拠としてよく用いられる理論なので参考として
引用させていただきました。


1.タバコの煙で死なない、というところからして無理がある
一番身近で副流煙を吸う私は数10年たってもまだ死なない
「直接排気ガスを吸えば短時間で死にいたる」
どちらも大気で希釈されて吸入されるのだから、排気ガスだけ「直接吸入」という
シチュエーションで比較することはナンセンス。
比較するならば
副流煙を直接吸入しないといけません。


2.一酸化炭素という指標だけで害を判断することは出来ない
wikipediaの「受動喫煙」の項を見ると・・・

環境たばこ煙は、ニコチン、ナフチルアミン、ニトロソアミン、
ベンゼン、アンモニア、ホルムアルデヒド、ベンツピレン、一酸化炭素、
鉛、ポロニウムなど約4000種類の化学物質を含み、うち69種類は
発癌物質と同定されている[18]。その他に、多量の微粒子を含んでいる。
一酸化炭素・炭化水素・窒素酸化物という指標だけで自動車の排ガスと
副流煙の毒性を比較することはできません。
実際、
副流煙による被害は発ガン性など遅効性のもの。

発ガン性という観点で言えば、IARC(国際がん研究機関)が作成した
発がん性リスク一覧では


■Group.1 ヒトに対する発癌性が認められる(Carcinogenic)
タバコの喫煙 (Tobacco smoking)
・受動的喫煙環境 (Involuntary smoking)
■Group.2A ヒトに対する発癌性がおそらくある(Probably Carcinogenic)
・ディーゼルエンジンの排気ガス(Diesel engine exhaust)
■Group.2B ヒトに対する発癌性が疑われる(Possibly Carcinogenic)
・ガソリンエンジンの排気ガス(Engine exhaust, gasoline)

という分類になっています。
むろん、排気ガスのほうが下位のグループに属するからと言って、
だから排気ガスのほうが安全だというものではありません。
「危険性」のベクトルが全然違うものを、偏ったモノサシで比較して
大小をつける行為が科学的にナンセンスということです。


3.他人に直接的な被害を及ぼす可能性
加熱した天ぷら油を軽く越える、700度~もの高温になる危険物を街中で振り回す
危険性や、煙による臭いが回りの人に付着する点など直接的な被害について
考慮していません。


4.環境を汚染しなければならない必然性はあるか
たしかに車の排ガスは健康被害を及ぼしますが、車を使うことによるさまざまな
メリットを勘案して、その上で車を使うことが法律で認められています。
(もちろん排ガスの健康被害を減らす努力は必要ですが)
路上でタバコを吸うことで、社会に及ぼすメリットは何ですか?


5.そもそも
「もっと危険なもの(排気ガスなど)が存在するから歩き煙草程度ならいいだろ」
という理屈自体が謎すぎです。
危険なものは努力して少しずつ減らしていくのが「進歩」。
排気ガスについても自動車メーカーの努力で、より地球にやさしい車の開発が進んでいます。
なぜ喫煙者だけが努力を否定できるのか。
それもハイブリッドカー開発とは比べ物にならないほど簡単な「分煙」という努力なのに。


こういう言い訳を必要としなくて済むよう、マナーを守って分煙・喫煙してもらいたいものです。
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